大麻やコカインは、日本では「ダメ、ゼッタイ」の認識が強い違法薬物ですが、海外では日本ほど厳しく取締られていなかったりしますよね。今回はコカインが合法の国はあるのかというテーマでお話ししていきます。
コカインとは
コカインは、一般的な粉状になっているものと、結晶状のものの総称です。その粉には通常、コーンスターチ、タルカム・パウダー(香料入りパウダー)、砂糖などの不活性物質や、プロカイン(局部麻酔薬)、覚せい剤などの薬物が混合されています。コカインはコカの葉から抽出され、もともとは鎮痛剤としてつくられました。それは大抵鼻から吸引され、その粉は鼻の組織から血流に吸収されます。また口から摂取したり、歯茎に塗り付けたりします。
コカインの乱用者は、この薬物をさらに速く体内に吸収させるために、それを静脈に注射します。しかし、これは実際に過剰摂取の危険につながります。煙や蒸気を吸引する方法は体内への吸収を速めますが、健康を損ねる可能性は注射よりもまだ低いのです。
コカインは、最も危険な薬物のひとつとして知られています。一度この薬物を取り始めると、身体的にも精神的にも、その支配から自由になることはほとんど不可能なことがわかっています。身体的には、この薬物は脳内の主な反応器(体内の変化を感じ取る神経の末端部)を刺激することで陶酔感をつくり出します。この薬物を使用する人はすぐに耐性ができるため、同じ効き目を得るためには、より多くの量を頻繁に摂取しなくてはならなくなります。
コカインが合法の国はあるの?
そんなコカインですが、合法的に摂取できる国は存在するのでしょうか。と、それを考える前に、ここでの「合法」とは一体何を指すのか、まずは語の定義をしっかり確認しましょう。
薬物の合法化とは、薬物の製造、販売、使用などに国がライセンスを与えて限定的に許可し、政府による規制や課税の下で市場を管理する政策のことです。アルコールやたばこに対する政策と基本的には考え方が同じです。
似たような言葉に薬物の非犯罪化というものがあります。薬物の無許可での供給を違法としながらも、個人が特定の薬物を使用したり、そのための少量の薬物所持に対しては処罰しないとする政策のことです。非犯罪化は、薬物の製造や販売を合法化するのとは異なり、薬物の個人使用に焦点を当てています。
さて、問題はコカインを合法的に摂取できる国は存在するのかということ。
もちろん、前者の意味において、アルコールやタバコのような感覚でコカインを吸える国はどこにもありません。政府がコカインを管理し、規制や課税の下でコカインが売られている地域はないのです。
ただ、コカインが非犯罪化されている国は存在します。ポルトガルやスイスがそうです。といっても、非犯罪化の目的は犯罪として罰する代わりに、依存は「医療/社会問題」と捉え、治療や予防へ資源を配分したり、軽微な所持・使用で逮捕・訴追するコストを下げ、政府が重犯罪や密売・組織犯罪対策に集中するためであったりするわけで、決してコカインを甘くみているからではありません。
コカインを摂取してはいけません
世界のどの国であれコカインは危険な薬物であると認識されており、その害が低く見積もられることはありません。国によって処罰の考え方は違いますが、コカインが個人にとっても社会にとっても非常に危険であるという事実は変わらないでしょう。どんなことがあっても、コカインをとってはいけません。
それは大麻であっても同じです。大麻もある国では非犯罪化されていたり、合法化されていたりします。ただ、それは国によって考え方が違うのであって、何も大麻が安全だからそうなっているのではありません。
どんな違法薬物も摂取してはいけません。大袈裟ではなく、あなたは違法薬物を摂取したことが原因で死ぬ可能性すらあるのです。違法薬物、つまり反社会的な人物が金儲けのためだけに製造する薬品をどうして信用できるでしょう。本当にそういった薬物には何が入っているのか分からないのです。あなたが命を落としても、誰も責任を取ってはくれません。
もし違法薬物を摂取してしまったら、、、
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