アルコールを飲む量に関して、前回、お話をさせて頂きました。アルコールの量は、飲む側の基準と、ご家族の基準が、異なる場合があります。話し合いは、客観的な事実を基にしないと着地しません。酩酊状態のまま感情的な話し合いをしても、さらにこじれるだけになってしまいます。
アルコールは健康に良いのか悪いのか?
『酒は百薬の長』などと言われます。これは「適量の酒はどんな良薬よりも効果があると、酒を賛美した言葉」です。(引用:故事ことわざ辞典 – 酒は百薬の長)
しかし毎日のニュースを見ていると、「アルコールが癌の発生率を抑えた」と報道される日もあれば、「アルコールが脳卒中の発生率を上げた」と言われる日もあります。
ようするに、良いニュースも悪いニュースも、どちらも目にするわけです。
良い情報も悪い情報もどちらも出てくるということは、賛否両論あるということ。健康に良いのか悪いのかは、どうやらはっきりしていないようです。
立場によっても、その言い分が変わるかもしれませんしね。
お酒を飲む側は、アルコールは身体に良いと主張するでしょうし、ご家族側は、アルコールは身体に悪いと主張したくなるものです。
持っている情報が違えば、基準も変わってきます。ですから、前回のブログで書いたように、客観的な基準として…
20mlまでが節度ある量、60ml以上は多量飲酒。
こちらをもう一度載せておきましょう。(参照URL:厚生労働省HP e-ヘルスネット – 飲酒のガイドライン 1. 節度ある適度な飲酒、厚生労働省HP e-ヘルスネット – アルコール関連問題の分類 2. 多量飲酒より)
アルコールの何が悪いのか?
アルコールそのものが悪いわけではありません。
飲酒が悪いわけではありません。
悪いことがあるならば、それは、飲酒の結果により、問題が生じていること。これが悪いことです。
飲酒の結果起こる問題としては、構造的に2種類あります。
1つは、飲酒により、興奮状態や酩酊状態になり、感情的な行動、暴言、暴力など、前後不覚の状態が生まれること。そこから、暴力、失神、失禁、そして、最悪の場合、飲酒運転による事故やホームからの転落など、命にかかわる事態まで起こりえます。
2つ目の問題は、以前のブログでも書きましたが、飲酒後の記憶がはっきりしていないことです。アルコールで記憶を無くしていては、本人に実害はわかりません。
だから、話し合いをしても、何の問題について話しているのか、理解することが出来ません。
アルコールの何が悪いのでしょう?
酔って、問題を起こしてしまうこと。
その問題を認識できないこと。
アルコールを飲んだ結果に起こる、この2つのことが良くないことです。
記録してください。どのような形でも構いません。ビデオ機能でも、音声録音でも、文字として記録しておくでも構いません。
客観的な基準と事実は、話し合いの時のとても大きな力になります。
知識を得てください。そして、記録してください。
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