こんにちは、代表の神野です。大麻が医療用として使われているなら、嗜好品としてもいいのでは…そんな声を聞くことがあります。まずは、大麻関連成分がどのような使われ方をしているのかを知ることから始めましょう。
医療用大麻はなぜ嗜好品にならない?
医療用大麻における大麻関連成分の薬効は、鎮痛、抗不安、抗けいれん、食欲増進などがあると言われています。痛みが治まったり、不安がなくなったり…一見良いことのように見えるのですが、その盲点はいずれも対症療法であるということでしょう。
対症療法とは、根本となる原因に手を打つものではなく、その時の症状を一時的に抑えたり、軽減することを目的としています。ですから、大麻はもともとの病気を完治させるための根本的な治療法にはなりません。
対症療法薬として同等な、あるいはより副作用の少ない新薬は多数ありますから、大麻を使うのは単に合成薬に比べてコストが安かったり、低所得者層に向けた次善策であることがほとんどなのです。
そして最も懸念されるべきことは、医療用大麻の解禁は、医療関係者自体の乱用、不正な処方、違法な横流しなどによる、一般社会への大麻の蔓延を招く最大の要因となることです。
医療大麻の成分とその使用目的
世界各国で使用されている医療大麻の成分は、大きく分けて合成カンナビノイドと大麻由来のカンナビノイドに分かれます。欧米で認可されている成分をそれぞれ例に挙げると…
【合成カンナビノイド】
ナビロン(nabilone)
ドロナビノール(dronabinol)
【麻薬由来のカンナビノイド】
ナビキシモルス(THCとCBDの合剤)
カンナビジオール(CBD)
上記が含まれています。
では、これらの成分は一体何のために使われているのでしょうか?
- ナビロン:抗がん剤使用時の吐き気や嘔吐の抑制(従来の制吐剤では効果不良であった場合)
- ドロナビノール:AIDS患者での食欲不振、体重減少や、抗がん剤使用時の吐き気や嘔吐の抑制(従来の制吐剤では効果不良であった場合)
- ナビキシモルス:多発性硬化症におけるけいれんの抑制(従来の抗痙縮薬では効果不良であった場合)
- カンナビジオール:小児の難治性てんかん(レノックス・ガストー症候群やドラべ症候群)における、てんかん発作の抑制
上記のように、これらの成分は病気の治療薬としてではなく、上記の症状や病気の状態を抑え込むため、または和らげるために利用されています。
また、てんかんという病気の場合では、この病気の治療をするために最初に使う薬は決まっており、それでも効果が無ければこの成分を対症療法として使う、といった用途です。
これらの症状や病気に悩まされている方々にとって、治療薬の選択肢が増えることはもちろんメリットの1つだと言えます。しかし、その根本の原因を解決することにならないならば、それは本当に効果的と言えるでしょうか?
もしこれを読んでいるあなたや、あなたのご家族が大麻をやめられず困っているのなら、今すぐナルコノンにご連絡ください。薬物依存を解決することは十分に可能です。
薬物依存のリスクは、あなたが考える以上にとてつもなく大きい問題となり得ます。そうなる前に、まずは相談してください。スタッフが親身にお話をお聞きいたします。
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。