アルコール依存症の人は、自分が依存しているという自覚がなく、「否認の病」と呼ばれることもあります。本人が認めないのですから、対応は困難になりがちです。この部分をナルコノンではどのように扱っているか、今日はお話ししましょう。
アルコール依存症が否認の病と言われる理由
アルコール飲料はそこかしこに販売されていますよね。
成人していれば、コンビニでもスーパーでも買えますし、飲食店でも気軽に注文でき、今はめっきり減りましたが、自動販売機で気軽に購入できた時代もありました。
お酒と「うまく付き合っている」人々、お酒をコミュニケーションの一環とする人々もいるじゃないか、と言われてしまえばそれまで…と思う人も多いことでしょう。
周りの人が「飲まないで」と言っても「なぜ他の人は飲んでいるのに自分はダメなんだ?」と言われてしまいます。
大きな理由の1つとして、飲酒が合法であることは言い訳として使える最高の強みと言えるでしょう。
しかし裏を返せば、合法はなぜ合法かということを考えてみる必要があります。
例えば、「チョコレートは合法」とは言いませんね。法律で規制されるような部分がないからです。
合法ということは、何かしらの規制などがあって、それに適しているということです。飲酒で言えば、年齢制限や、飲酒後の運転が禁止されていることがそれに当たります。
なぜ規制があるのかと言えば、それはやはり、節度や限度を越えれば危険であるからに他なりません。
「これくらい飲むのは社会人として普通だ」「みんな飲んでるし」「吐いて強くなるから大丈夫」なんて言っている間に、本当に知らないうちに依存の状態になってしまいます。
アルコールの影響を受けている時は特に、酩酊状態だったり、記憶が飛んでいたりすることも相まり、周りの人が気づかせてあげないと、本人は本当に自覚がないことが多いのです。
アルコール依存症が否認の病と言われてしまっても、無理はありません。
アルコール依存症の自覚がない人への対応
ナルコノンでは、アルコール依存症の克服もお手伝いすることができます。
でも、アルコール依存症であることを否認する相手を、一体どうやって説得したり、対応したりしているの?と思われるかもしれません。
まず、ナルコノンでは「アルコール依存症」という言葉を使っていません。
病気であることを認める必要もありません。
一生治らない病気であることを、無理に認めることも求められません。
ん?
ちょっと意外かもしれませんが、これが私たちが行っている対応の一環なのです。
アルコール依存症の自覚はなくても良いので、否認する人を認めさせるように対応することもありません。
アルコール依存症の方々と多数話したことがありますが、多くの人が「自分が病気であることを認めるのに時間がかかった」「自分がアルコール依存症であることを認めるのが、一番大変だった」と口にします。
世間一般には、アルコール依存症という病気は数年かけて回復させるものだと言われています。
お酒に手を出さなくなった後、たとえ数年経ったとしても、「もしかしたら明日飲むかもしれない」「この1杯を一生止め続ければいいのだ」と心に誓うのです。
しかし、そう思えば思うほど、逆にお酒に注意を取られてしまい、辛い気持ちになっていくのです。
そもそも、お酒のことなど考えもしない人生があったら、最高だと思いませんか?
そもそも、目の前にお酒があっても欲求すら起こらなかったら、楽だと思いませんか?
アルコール依存症でもなく否認の病でもない!?
ナルコノンでは、アルコール依存症であることを認めるのは、必ずしも必要なステップではありません。
アルコールの影響によって起こった良くない状態は、アルコールの影響さえなくなれば、消えていきます。
アルコールを飲んだことによって、自分の人生をうまく進められなかったことや、問題の解決にはなっていなかったことなど、それらがわかれば十分なのです。
しかし、アルコールに依存する状態は、確実に存在する状態です。
そして、本人がそれに気づく頃には、多くの方が手遅れなのです。
ですから、依存の状態から回復するためには、早急に取り組む必要があります。
ナルコノンは、実践的な教育によって、アルコールと完全に縁を切って生きていくためのプログラムです。
アルコールの問題でお困りの方、そのご家族の皆さまが、今まで苦しい思いをしてきたことは想像に難くありません。
今は日本にナルコノンができ、幸せな新しい人生をお届けするチャンスが生まれました。
今すぐにナルコノンにご連絡ください。まずはスタッフが、親身にお話をお聞きします。
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