オルニチンという栄養素があります。これはサプリメントなども多数、発売されており、名前を聞いたことがあるかもしれません。タウリンでも紹介しましたが、オルニチンも飲酒習慣のある方には回復の効果があると言われています。それはなぜでしょうか?
ミトコンドリアとは
ミトコンドリアは、近年非常に注目されている、細胞の器官の1つです。
長寿に関連していたり、ダイエットにも関連していたりと、非常に興味深い代物です。
ミトコンドリアはエネルギーを生み出す役割を担っています。わかりやすく、ごく簡単に例えるなら、このミトコンドリアが活性化されれば元気になり、活性化されなければ疲れやすくなる、と言えるでしょう。
ブドウ糖は身体に入ると分解されます。ミトコンドリアの中で、それを人間のエネルギーの素となるATPという物質に変化させています。
ですから、ミトコンドリアがうまく機能しないと、このATPが生み出されず、うまく体が動かなくなるという仕組みです。
(参照URL:厚生労働省HP e-ヘルスネット – ミトコンドリアより)
オルニチンとは
まず、アンモニアは生命活動のエネルギーとなるATPを生み出す邪魔をする、ということを覚えておきましょう。アンモニアは、体内にあると解毒されなくてはならない物質です。
オルニチンという、体の中で合成することのできるアミノ酸があります。これは、私のブログ【代表ブログ】アルコール依存症と栄養⑪タウリンでも紹介した、しじみに多く含まれています。
オルニチンは口から摂取されて、肝臓にたどり着きます。すると、「オルニチンサイクル(尿素回路)」と呼ばれるアンモニアを代謝する経路を通り、アンモニアの解毒を促進してくれます。つまり、オルニチンはスムーズなエネルギーを生み出すのを手伝うものと考えられています。
(画像:オルニチン研究会HPより)
飲酒により、肝臓がアルコールとアセトアルデヒドの代謝で手一杯になってしまうと、エネルギーがそこにたくさん消費されてしまうので、アンモニアの解毒が後回しになってしまいがちです。
結果として、ミトコンドリアはたくさんのエネルギーを生み出しているのにも関わらず、アンモニアの解毒が行うことができないという事態になります。これがミトコンドリアの活性を下げてしまい、疲労していくことになるのです。
オルニチンはアルコールの分解に役立つ
ですから、オルニチンを摂取しておくと、アンモニアの解毒をスムーズに行うことが出来るようになります。さらに、エネルギーが生み出される量も増え、肝臓の働きが良くなり、結果、アルコールの分解にも、疲労の軽減にも役に立つと考えられているわけです。
実際に疲労軽減効果を調べた実験もあります。
(参照URL:オルニチン研究会HP – 研究2より)
栄養は、アルコール依存の解決の入り口として、非常に有効です。
そもそもアルコール依存を解決するには、酩酊状態と二日酔いのような状態を改善しないことには、解決に向けた話も出来ませんよね。
お酒の入っていない状態で話ができることは、とても重要です。
そしてナルコノンに連絡をしてください。
アルコール依存を解決することは可能です。
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