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オピオイドは麻薬じゃないの?


オピオイド危機がアメリカで大問題となっていますが、そもそもオピオイドとは何のことでしょうか。オピオイドとは麻薬なのでしょうか。今回はオピオイドの基本的な知識について解説していきます。

オピオイドとは

オピオイドとは、強い鎮痛作用を持つ薬物の総称です。体内の「オピオイド受容体」に作用して、痛みを感じにくくする働きを持ちます。モルヒネやフェンタニルなどの医療用鎮痛薬のほか、ヘロインなどの違法薬物もこの仲間です。適切に使えば痛み止めとして有効ですが、多幸感や依存性が強く、乱用すると呼吸抑制などで命に関わる危険があります。

オピオイドは大きく分けて、天然・半合成・合成の三つの種類があります。

天然オピオイドは、ケシの実から採れる樹液(アヘン)をもとに作られる薬物です。代表的なのがモルヒネコデインです。モルヒネは古くから使われてきた強力な鎮痛薬で、がんなどの重い痛みに対して医療現場で使われます。

天然成分を化学的に改良して作られたものが「半合成オピオイド」です。これにはヘロインオキシコドンヒドロコドンなどがあります。ヘロインはモルヒネを化学的に変化させた物質で、かつて医療用に開発されましたが、依存性が極めて高く、現在ではほとんどの国で違法薬物とされています。一方、オキシコドンは「オキシコンチン」などの鎮痛薬として世界中の病院で使用されています。適切に使えば効果的な薬ですが、乱用が進むと依存症を引き起こし、アメリカなどでは「オピオイド危機」と呼ばれる社会問題に発展しました。

人工的に合成されたオピオイドの中で、最も問題視されているのがフェンタニルです。モルヒネの50〜100倍の効力を持ち、少量でも呼吸を止めてしまうほどの強さを持っています。医療用麻酔やがん疼痛の治療薬として使われますが、違法に製造・販売されるケースも多く、海外では多くの死亡事故を引き起こしています。

オピオイドは麻薬じゃないの?

一般的に「麻薬」というと違法薬物のイメージが強いですが、法律的には少し違います。法律(麻薬及び向精神薬取締法)でいう「麻薬」とは、強い鎮痛・鎮静作用を持ち、依存性がある薬物の総称です。ここには、医療現場で使われる合法的な薬も多く含まれます。したがって、ほとんどのオピオイドは麻薬ですが、医療現場で使われている場合には違法ではありません。

普通「麻薬」という言葉は、「違法薬物」や「ドラッグ」とほぼ同義で使われます。つまり、「ヘロイン」「覚醒剤」「コカイン」などをまとめて「麻薬」と呼んでしまうのが日常的な使い方です。

しかし厳密には、覚醒剤は「覚醒剤取締法」で規制、大麻は「大麻取締法」で規制、コカイン・ヘロイン・モルヒネなどは「麻薬取締法」で規制、というように、それぞれ別の法律で管理されていることを覚えておきましょう。もちろんモルヒネやフェンタニルを医師の許可なしで所持したり使用したりすれば、麻薬取締法違反で捕まります。

オピオイドは他の違法薬物に混入している場合がある

現在のアメリカはオピオイド危機に陥っています。フェンタニルを含む処方オピオイドの過剰投与・乱用により、年間10万人以上が薬物過剰摂取で死亡(2020年代前半)しています。主に問題となったのは、違法に製造されたフェンタニル(主に中国やメキシコ経由で流入)で、他の薬(コカイン・MDMAなど)に密かに混入されていて、利用者が知らずに致死量を摂取して死亡するケースが急増しているんだとか。

フェンタニルはモルヒネの50倍~100倍の効力を持つとされていますから、少量でもオーバードーズで死に至る危険性があります。そんなものがコカインやMDMAに混ぜられていると考えると恐ろしいですね。

結論、オピオイドは医療機関から処方される薬であるにしても、危険性があるのは間違いなさそうです。違法なルートで手に入っても絶対に使わないでください。命の保証はありません。

もし薬物を使ってしまった人がいたら、今すぐここ薬物リハビリ施設ナルコノンジャパンにご連絡ください。ここで違法薬物依存や市販薬・アルコール乱用から立ち直った人が多くいらっしゃいます。薬物問題を1日でも先送りにして良い理由などどこにもありませんよ!!

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