こんにちは、薬物リハビリ施設ナルコノンスタッフのアンソニーです。「薬物は少量なら大丈夫」だとか、「大量にとらないように気をつければ大丈夫」であるとか誤解されがちです。しかし、薬物はそんなに甘いものではありません。実際にオーバードースと呼ぶには程遠いぐらいの少量を使っただけで、危険な目に遭うこともあるんです。今日は実際の事件も紹介しながら、MDMAの危険性についてお話しします。
📖 この記事は約3分で読めます。
1. MDMAってどんな薬?
MDMA(エムディーエムエー)は、「エクスタシー」や「モリー」という名前でも知られる違法薬物です。
主にクラブや音楽フェスなどで、「テンションを上げたい」「もっと楽しくなりたい」という気持ちから使われることが多く、特に若者がターゲットになりやすい特徴があります。しかし、その一時的な快感の裏には、命に関わる大きなリスクが隠されています。
2. 「少しなら大丈夫」はウソ
「4分の1錠くらいなら問題ない」と思うかもしれませんが、実際にはとても危険です。
違法に流通しているMDMAは、純度がバラバラで、強力な成分が混ざっていることも珍しくありません。たった一口でも、命にかかわる事態を招く可能性があります。
3. 実際に起きたMDMAによる悲劇
🇺🇸 Electric Zooフェスティバルでの死亡事故(アメリカ)
2013年、ニューヨークで行われた有名な音楽フェス「Electric Zoo」にて、23歳の男性と20歳の女性がMDMAの過剰摂取により死亡しました。この悲劇を受け、フェスティバルの最終日は急遽中止となりました。
出典:Pitchfork https://pitchfork.com/news/52114-final-day-of-electric-zoo-canceled-following-drug-related-deaths/
🇬🇧 Mutiny Festivalでの死亡事故(イギリス)
2018年、イギリスのフェス「Mutiny Festival」に参加していた18歳のジョージア・ジョーンズさんは、MDMAを服用後に倒れ、病院で亡くなりました。
彼女は「強力なMDMA錠剤」を2錠摂取し、発作に苦しんだ挙句この世を去ったと報道されています。母親はその後、薬物の危険性を若者に伝える活動を始めています。
出典:The Scottish Sun https://www.thesun.co.uk/fabulous/34604340/girl-dies-festival-drug/
🇦🇺 オーストラリア・音楽フェスで6人死亡(オーストラリア)
2017年から2019年にかけて、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で開かれた音楽フェスティバルにおいて、少なくとも6人の若者がMDMA関連の事故で死亡しました。
この問題を受け、現地の検死官(コロナー)は薬物検査所(ピルテストステーション)の設置を提言しています。
出典:NSW Coroner’s Court「Findings into deaths at music festivals」
4. たった一度でも取り返しがつかなくなる
これらの事件に共通しているのは、「たった一度の使用」や4分の1のような「ほんの少しの量」だったことです。
薬物がどんな影響をもたらすかは、使用する人の体質や当日のコンディション、薬物に混ざった不純物によって大きく左右されます。
「自分だけは大丈夫」という保証はどこにもありません。
5. 本当に強いのは、断れる人
もし友達や周囲から薬物を勧められたら、「NO」と断る勇気を持ってください。
その場の空気に流されず、自分の未来を選べる人こそ、本当にかっこいいのです。
薬を使わなくても、音楽や仲間との時間は十分に楽しめます。
お困りの方はナルコノンへご連絡を
MDMAは、少量でも命を奪う危険な薬物です。
大切な未来を守るために、どんな場面でも自分を大切にする選択をしましょう。
ナルコノンは、長年不可能と思われてきた、薬物依存からの克服を可能にしています。問題を抱えている方、助けたい人がいらっしゃる方は、今すぐにナルコノンにご連絡ください。
頼もしいスタッフたちがお待ちしています。まずはお話をお聞かせください。
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。