こんにちは、代表の神野です。
大麻に関する現実性は、昔と今では状況がかなり異なってきています。
それには、社会的な意識もさることながら、法律的なこと、大麻草自体の性質、大麻の摂取方法なども含まれます。
今日は、どのようなことが変わってきているのかをテーマにお話ししますので、皆さんも大麻の危険性についてぜひ知ってください。
大麻の成分に関する変化
大麻の歴史は2700年近くあると言われています。
中国では、祈祷師(きとうし)が大麻を祭事に用いていたとか、2000年前の薬物学書には大麻は薬草であったという記載もあります。
このように古くから使用されている大麻草ですが、以前の大麻草と、現在使用されている大麻草は、実は全くの別物になってしまいました。
大麻草の精神に作用する成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれます。
中枢神経を抑制し、多幸感をもたらしますが、精神依存も身体依存も発生させるものです。
その後の有害な作用として、集中力低下、情緒不安定などがあり、何もやる気がしない状態が続いたり、知的機能が低下します。
最終的には統合失調症と似たような症状として、存在しない人の声が聞こえる幻聴や、誰かにずっと監視されているような妄想、見えない人や物が見えたりという幻覚を引き起こすこともあります。
このTHCの成分量が、大麻草も品種改良が進み、年々大幅に増えているのです。
THCの含有量は1970年代には平均1%でしたが、1990年代には4%、2000年代には約10%と、30年で10倍になりました。
また、大麻草の無受精の雌花の花穂(シンセミアと呼ばれています)は約25%もTHCを含有しています。
単純計算しただけでも、その危険性は25倍です。
しかし、これらは乾燥大麻におけるデータです。
近年では大麻草より、このTHC成分を抽出し、液状にしたり、樹脂にしたものが用いられ、これらには、多いものでTHCが80%も含まれています。
その変化をわかりやすく例えると?
ちょっとわかりにくいかもしれませんので、その”強さ”をアルコールに例えてみましょう。
1970年代:ラムレーズンのアイス(アルコール度数1%)
↓
1990年代は、微アル飲料の『ほろよい』(アルコール度数3%)
↓
2000年代は、ストロングゼロ(アルコール度数10%)
↓
品種改良されたシンセミアは、ウイスキーストレート(アルコール度数25%)
↓
大麻リキッドなどに関しては消毒用アルコール(アルコール度数80%)を飲んでいるようなものです(!)。
それにもかかわらず、大麻への意識はこれに逆行しているように見受けられます。
『海外では合法化されている』
『医療大麻もある』
など、大麻は危険ではないものだという意識に変えるような動きが出ています。
危険性が高まる大麻。
大麻の危険性に対する意識の低下。
この負の相関が、ドラッグに対しての危険性を高めています。
大麻をはじめとする薬物の使用は、一刻も早くやめなければなりません。
ご自身の力だけでやめられないのであれば、ぜひナルコノンにご連絡ください。
担当のスタッフが、まずは親身にお話をお聞きします。
薬物依存は一方通行ではありません。
解決することは十分に可能なのですから。
薬物依存を克服したナルコノンの卒業生たちの実際の話を知りたい方は、ぜひ下記のリンクからブログをお読みくださいね。
【参考文献】
国連薬物犯罪事務所 2006
日本経済新聞HP:有害成分濃縮、新品種も。
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