こんにちは、代表の神野です。
今回は大麻の人体への作用について、ご紹介していこうと思います。大麻は健康に良い、たばこやお酒より害が少ないと言いますが実際はどうなのでしょうか?実は、大麻は脳や神経に深刻なダメージを与える可能性があります。
大麻のドラッグとしての正体
大麻の主要活性成分はテトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol)と言い、略してTHC(ティーエイチシー)と呼ばれます。このTHCはアルコールに似た陶酔作用(気持ちよく酔うこと)と、LSDに似た幻覚作用、この2つを持ち合わせています。
酔っぱらうと、見えないものが見えたりすることがありますよね。これに似ているものと捉えてもいいかもしれません。
THCは特に、脳の海馬、大脳皮質、線条体、黒質、偏桃体および小脳に強く作用します。これらは主に、記憶、本能的行動、運動などに関わる脳内の部位です。
大麻を吸って、THCが肺から体内に入り、血液に入って脳内に移動していく…その時に実際どのような有害な作用を引き起こすか、紹介していきます。
記憶に及ぼす影響
THCは短期間の摂取であっても記憶や学習に障害をもたらし、多く摂取すれば、摂取するほどその障害は増していきます。記憶には2つの種類があります。それは、
- 作業記憶=短期的な記憶
- エピソード記憶=実際に体験した記憶
です。大麻の効果が体内に残っている間は記憶が曖昧になり、モノを憶えることが出来なくなってしまい、このどちらの記憶にも障害をもたらします。
THCは脂溶性(油に溶ける性質)の物質です。そして、体内から消失するには、他の薬物に比べ、非常に長い期間がかかることがわかっています。(報告では3日~28日とばらつきがあります。)ですから、その影響下にある時間はとても長いと言われています。
特に年齢が若い方がその障害の度合いは大きく、大麻をの摂取を止めても、3~4週間は記憶や学習に障害が残ってしまいます。短期でも障害を残していく大麻ですから、長期での使用となると、その影響はかなり深刻になります。
THCは神経細胞に蓄積され、神経毒性を引き起こします。これによって、脳領域の形態学的変化、また神経解剖学的変化が起こるとされています。
青少年期からの長期間の使用は、脳へ大きなダメージを与えることは、想像に難くないでしょう。実際、青少年期に始めた人は、注意機能障害(注意散漫な状態)が大麻を止めて、10カ月後も持続が見られます。
これを、ご家族や周りの人々だけでやめさせるのは、非常に骨の折れることです。
しかし、今は日本にナルコノンができました。
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【参考文献】大麻・フィトカンナビノイドの有害性と医薬品としての応用:基礎と臨床(山本経之、山口拓、福森良)
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