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【代表ブログ】アルコール依存症と栄養④[ナイアシン②]


最近は「ナイアシン」で検索すると、化粧品や美容液などの商品がたくさん出てきます。ナイアシンは、美容や睡眠に効果があるとして注目されている栄養成分でもあります。睡眠やダイエットへの効果を期待されたサプリなども発売されているようです。しかし裏を返せば、それだけ、不足すると影響が大きくなるということでしょう。

ナイアシン 理想の摂取量

1日に必要なナイアシンの摂取量は、10~15㎎とされています。
(参照URL:厚生労働省HP – 資料「日本人の食事摂取基準」より)

ナイアシンは、まぐろやかつお、豚肉や鶏肉、キノコ類、白米や小麦粉にも含まれており、偏った食事をしない限り、日常生活で不足することはまずないと考えてよいでしょう。
かつおの刺身3切れ程度で100㎎、豚肉や鶏肉なら100gで7㎎、お茶碗1杯のお米で1㎎程度を摂取することが出来ると言われています。

しかし、世界で主食として用いられる穀物のひとつである、とうもろこしにはナイアシンが含まれていません。ですからとうもろこしを常食としている地域では、ナイアシン欠乏症が発生することもあるのです。

過去にはスペインで、また、現代においても北朝鮮では一部地域でとうもろこしを常食しているので、欠乏症が起きているとの報告もあるそうです。

ナイアシンが欠乏したらどうなる?

ナイアシンの欠乏症で最も有名なものの一つがペラグラです。

ペラグラとは、イタリア語で「皮膚の痛み」を意味します。顔や手に、対称の赤い発疹が出て、消化管全体が侵されて吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの症状が出る病気です。
ナイアシンの不足に加え、日光の影響を受けて発症します。

(痛々しい見た目のペラグラですが、症状を見てみたい方はこちらMSDマニュアル家庭版 – ペラグラによる手の湿疹をご覧ください。)

これはナイアシンとビタミンB群の補給によって治ります。また、ナイアシンは500ほどの酵素の補酵素として働くので、不足することで、ペラグラのみならず、様々な症状を引き起こします。

皮膚や粘膜皮の障害はもちろん、エネルギーを生み出しにくくしてしまったり、神経の伝達がうまくいかないことによって、精神衰弱、不眠などの兆候が表れることもあります。きっと皆さんは

・精神状態が落ち込む
・眠れない
・お肌の調子が悪い

これらの理由がナイアシン不足によるものだとは、すぐには考えにくいかもしれません。
アルコールを大量に飲んだ後、精神的に落ち込んだとして、それは二日酔いのせいだと考えてしまいますし、意識を失って寝てしまえば、よく眠れているようにも見えますから、不眠とは考えにくいものです。「これはナイアシンが消費されてしまっているからだ…」という考えに及ぶ人の方が少ないでしょう。
また、アルコール依存による、ご家族の負担を考えると、栄養の改善どころではないというのもわかります。

しかし、アルコールそのものによる身体状態の低下に加え、栄養失調による身体状態の低下も相まって、ご家族の負担が大きくなっている可能性は、十分にあることを忘れないでください。

アルコール依存は解決します。しかし、1日で劇的に改善するものではありません。まずは栄養という小さな一歩から、そして、本人もご家族も苦しみから解放される日は訪れます。
その為に、まずはナルコノンにご相談を。

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