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覚せい剤

覚せい剤とは

覚せい剤は、コカインなどの強力なストリート・ドラッグと同じクラスに位置付けられる違法薬物です。この薬物には多くの呼び名があります。日本ではシャブ、スピード、エス、また海外ではメス、クランク、チョークと呼ばれています。もともと白い結晶状の薬物で、使用者はこれを微粉末にして鼻から吸引したり、喫煙したり、注射器で注入したりします。現在は錠剤型覚せい剤を経口摂取(口から服用)する人さえいます。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth.html

他に見られる色には、うす茶色、灰色がかった黄色があり、また錠剤型覚せい剤には、オレンジ、さらにピンクなどさまざまな色や形状のものがあります。結晶状覚せい剤は、氷に似た透明な結晶の塊として売られており、日本ではロックやがんころと呼ばれています。もっとも一般的な取り方はあぶって煙を吸う方法です。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth/what-does-methamphetamine-look-like.html

しかしどんな方法で取ったとしても、この薬物を取ると、続けて取りたいという強い欲求が引き起こされます。なぜなら覚せい剤は、見せかけの幸福感や充実感、根拠のない強い自信、異常な活発さ、エネルギーをつくり出すからです。また、食欲もなくなります。このタイプの薬物の作用は、通常6~8時間続きます。しかし、24時間続くこともあります。最初は何らかの快感を得られるかもしれませんが、いったん取り始めると、覚せい剤はその人の人生を破壊し始めます。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth.html

覚せい剤がもたらす影響

覚せい剤や結晶状覚せい剤を摂取すると、擬似的な充実感や活力が生じるため、使用者は自分の身体にその限界を超えた過剰な動きを強いる傾向があります。そのため、薬物の効き目がなくなると、ひどい脱力感を経験し、身体的、精神的に衰弱することもあります。

この薬物を使用し続けると、自然に生じる空腹感が感じられなくなるため、体重が極端に減少する場合があります。この薬物の使用による悪影響には、睡眠パターンが崩れる、多動(ハイパーアクティブ)、吐き気、誇大妄想、神経過敏などがあります。

他の深刻な影響として、不眠、混乱、幻覚、不安、被害妄想、そして攻撃性が増すなどがあります。時にはひきつけを起こし、死に至る場合もあります。

覚せい剤を長期的に使用すると、回復不能な損傷がもたらされます。心拍数や血圧が高くなり、脳の血管が傷つくために脳卒中、あるいは不整脈を起こし、心臓血管系の破壊から死に至る場合もあります。また肝臓や腎臓、肺などの損傷を引き起こすことがあります。

覚せい剤乱用者は脳にダメージを受け、記憶力の低下や抽象的な考えを把握できないなどの傾向が高まり、実際に兆候として現れます。回復した場合でも、記憶に空白ができたり、極端に躁うつになったりするのが通例です。

覚せい剤の害は上記のほか長期的な影響として、心臓および脳血管の永久的な損傷、心臓発作、卒中、死につながる高血圧・肝臓、腎臓、肺の損傷・鼻から吸引した場合、鼻の中の細胞破壊による鼻血・喫煙した場合、呼吸器の障害・注射の場合、感染病やはれもの・栄養失調、体重の減少・重度の虫歯・周囲を正しく認識できなくなる、無気力、混乱から来る極度の疲労・強い心理的依存・精神異常・抑うつ・アルツハイマー病2に類似した脳の損傷、脳卒中、てんかんなどがあります。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth/the-deadly-effects-of-meth.html

覚せい剤の乱用は次の3つのカテゴリーに分けられます。

1.軽度の覚せい剤乱用者:

軽度の乱用者は、覚せい剤を飲み込むか、または鼻から吸引します。こうした人たちは、仕事を終わらせるまで目を覚ましていられるように、覚せい剤の強い覚醒作用に頼るのです。また体重を減らすために食欲を抑える作用をほしがる人たちもいます。このような人たちは常習者の一歩手前にいます。

2.覚せい剤の常習者:

常習者になると、喫煙か注射で覚せい剤を取るようになります。こうすると薬物をより効き目の強い形で摂取することになるので、さらに強い「快感」(ラッシュ)を得ることができ、それが心理的な依存につながるのです。このような常習者は、より重度の乱用へと移行していきます。

3.重度の覚せい剤乱用者:

重度の覚せい剤乱用者は完全な中毒者で、しばしば「スピード・フリーク」と呼ばれます。こうした人たちの生活は、薬物で「ハイ」になった後に襲ってくる強烈な落ち込みを防ぐことだけに向けられています。そのため、乱用者は薬物から「快感」(ラッシュ)を得るために、さらに多くの量を摂取しなければならなくなっていきます。しかし、他の薬物と同様、覚せい剤から得られる快感は1回ごとに弱くなっていくため、覚せい剤の中毒者は、救いようのない命取りの悪循環へと陥っていくのです。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth/how-methamphetamine-affects-people-s-lives.html

覚せい剤を使用すると次に挙げるような7つの症状が出ます。

1) ラッシュ ― ラッシュは、覚せい剤を注射した時に、乱用者が最初に感じる反応(快感)です。ラッシュの間、中毒者の心拍数は速くなり、代謝が活発になり、血圧や脈拍が上昇します。約2~5分間しか持続しないクラック・コカインによる快感とは異なり、覚せい剤がもたらすラッシュは30分間も持続することがあります。

2) ハイ ― 快感の後に続くのが「ハイ」の状態です。ハイになっている間、乱用者はしばしば自分が攻撃的で鋭敏になったように感じ、論争を仕掛けたり、他人の話に割り込み、その人たちの話に勝手に結論を出したりします。また薬物の作用で妄想しがちになり、何時間も同じ窓の掃除を繰り返すなど、取るに足らないことに過度に集中するようになります。ハイの状態は4時間から16時間持続することがあります。

3) 酩酊状態 ― 酩酊状態とは、薬物やアルコールの使用をコントロールできなくなった状態のことで、乱用者がハイの状態を保つために、さらに覚せい剤を喫煙、注射しようとする衝動を抑えられなくなることをいいます。酩酊状態は3日から15日間も続くことがあります。酩酊状態の間、乱用者は精神、身体の両面で多動(ハイパーアクティブ)になります。乱用者がさらにこの薬物を喫煙し、注射するたびに、その人が感じる快感は弱まっていき、最終的には快感もハイの状態も感じられなくなってしまいます。

4) 禁断症状 ―「禁断症状」と呼ばれる段階に達した覚せい剤の乱用者は最も危険な状態にあります。これは、酩酊状態が終わり、もう覚せい剤から快感やハイの状態が得られなくなってしまった時に起こる現象です。乱用者は猛烈な空虚感と薬物への渇望を軽減することができず、自己の感覚を失ってしまいます。この状態に共通しているのは強烈なかゆみで、使用者は皮膚の下を虫が這いまわっていると思い込むことがあります。何日も眠ることができず、しばしば完全に精神に異常をきたした状態になり、自分だけの世界に入り込み、誰にも知覚することができないものを見たり聞いたりするようになります。その幻覚は非常に鮮明で、本物であるように見えるため、使用者は現実世界から遮断され、自分自身および他人に対して危険な存在になりえます。また自傷の危険性も高くなります。

5) 破綻 ― 酩酊状態の乱用者は、体が薬物の作用にそれ以上対処できず機能を停止すると、「破綻」と呼ばれる状態になります。破綻の状態になった人は長時間眠り続けます。最も凶暴な乱用者でさえ、破綻の状態にある間は生気がなくなります。破綻の状態は1日から3日間続きます。

6) 覚せい剤の「脱力感」― 破綻の後、乱用者は衰弱や飢え、脱水、また身体的、精神的、感情的に完全に消耗した状態に戻ります。通常この状態は2日から14日間ほど続きます。このような状態はさらに覚せい剤を摂取すれば「解決」されるため、使用者は中毒者になることを余儀なくされます。

7) 離脱反応 ― 最後に薬物を使用して大体30日から90日後、乱用者は離脱反応を経験します。まず、その人は憂うつになり、快楽を経験するエネルギーや能力がなくなります。次に覚せい剤への渇望がますます起こり、乱用者はしばしば自殺を試みるようになります。覚せい剤の離脱は極度の苦痛を伴うものであるため、ほとんどの乱用者がまた薬物に戻ってしまいます。そのため、従来の治療では患者の93パーセントが覚せい剤の乱用に戻っています。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/crystalmeth/the-stages-of-the-meth-experience.html

以下は実際に覚せい剤使用した人の実話です

私はある友達の家に遊びに行きました。部屋に入ると、その友達(女性)は鏡を見ながら、一心不乱に自分の顔を待ち針で刺していたのです。

彼女は覚せい剤の影響で自分の毛穴の黒ずみが気になり、何時間もそのような事をしていたのです。覚せい剤をとると、小さなものがとても大きく見えたりするので、執拗に同じことを続けていた(これも覚せい剤の影響)のです。顔は血だらけになっていたにも関わらず、彼女は「きれいになるため」と待ち針で刺し続けていました。

 ある19歳の男の子は、安易な気持ちで覚せい剤に手を出し、止められなくなりました。そして、乱用を続けた結果、自宅の壁に盗聴器があると思いこみ、ドライバーで壁をほりました。そのため、壁の至るところに穴が空き、壁紙がはがされていました。この様子を見て、母親はパニックになっていました。

このように、覚せい剤をとると、幻聴や妄想等がものすごく膨らみ、コントロール出来なくなります。

「薬物乱用防止講演用 薬物についての実話やストーリー」より引用