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アルコール乱用

アルコール乱用とは

アルコールは「抑制剤」と呼ばれるタイプの薬に分類されます。抑制剤は体や心の働きを鈍らせる作用を持つ薬です。この種の薬物を取ると、ろれつが回らなくなる、動作が不安定になる、知覚が妨げられる、素早く反応できなくなるといった影響が生じます。

抑制剤としてのアルコールが心に与える作用については、物事を理性的に考える能力が低下したり、適切な判断を下せなくなるといった影響があげられます。分類上は抑制剤ですが、アルコールの作用は消費する量によって変わってきます。多くの場合、人は興奮剤としての作用を期待してアルコールを摂取します。いい気分になるためにビールやワインを「一杯ひっかける」というのが、その典型的な例です。しかし、身体が処理できる量を超えたアルコールを飲むと、それは抑制剤として作用するようになります。頭が正常に働かなくなり、体の動きをうまく調節したり制御したりすることができなくなるのを感じ始めるでしょう。

アルコールを過剰に摂取すると、さらに深刻な抑制作用が引き起こされます。痛みの感覚のマヒ、中毒反応による嘔吐といった過程を経て、最後は意識を失うか、最悪の場合は中毒症による昏睡状態に陥り、死に至ることもあります。どのような反応が起こるかは、どのくらいの時間でどれだけの量を摂取したかによって決まります。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol.html

アルコールに酔っているドライバーが自動車事故で死亡する危険性は、アルコールを取っていないドライバーの倍以上になります。多くの人々にとってこのような数字は、それがどれほどショッキングなものであっても、統計上の数字にすぎないかもしれません。しかし、こうした数字のひとつひとつに、飲酒運転で死亡した若者の家族や友人が味わった、深い悲しみが込められていることを忘れてはいけません。

アルコールは人の知覚や判断力を狂わせます。アルコールに酔っている人は、飲んでいない時と比べて反応時間が遅くなり、しらふの時なら絶対にしないような多くの危険を犯すでしょう。それは多くの場合、致命的な危険なのです。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol/drinking-and-driving.html

若い人の体は、大人と同じようにはアルコールを処理することができません。思春期から青年期にかけての若者は、脳がまだ成長過程にあるため、飲酒による害は大人よりも十代の若者の方が深刻です。脳が成長する非常に重要な時期に飲酒することは、脳の機能に一生残るほどの悪影響を及ぼします。特に、記憶力や運動能力、身体の調整に関わる機能などが影響を受ける可能性があります。

調査によると、15歳になるまでに飲酒を始めた若者は、21歳から飲酒を始めた人と比べ、アルコール依存症になる可能性が倍も高くなっています。十代の若者の中には、アルコールに走ることで自分が向き合いたくない問題から逃げられると思っている人がいます。サマンサの場合もそうでした。

「13歳の頃、飲まないでいると友達に笑いものにされたんです。仲間に入る方が楽だったので、逆らわずに飲むことにしました。毎日が嫌なことばかりで、ただ現実から逃避するために飲んでいました。」

「だんだんと外に出かけることが少なくなり、友達とも付き合わなくなっていきました。そして孤独になればなるほど、さらにアルコールに溺れていきました。」

「暴力的になり、自制心がなくなりました。完全に自分を見失い、家族をめちゃめちゃにしてしまったんです。」

サマンサは16歳で家を追い出され、ホームレスになりました。アルコールを買うお金を得るために物乞いをするようになりました。数年間アルコールに溺れ続けた末に、サマンサの体は取り返しのつかない状態になっていると医者たちに告げられました。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol/understanding-affects-on-body.html

アルコール乱用がもたらす影響

アルコール依存症、いわゆる「アル中」には以下の4つの症状があります。

1.アルコールへの渇望:飲酒への強い欲求、抑えられない衝動。

2.自制できない:どんな場合にも飲酒の量を抑制できない。

3.身体的な依存:過剰な飲酒を一定期間続けた後、飲酒を断つと、吐き気や発汗、震え、不安といった禁断症状が起こる。

重度の依存症には、痙攣など命にかかわる深刻な禁断症状があります。それは、飲酒を止めてから8~12時間後に起こります。3、4日経つと精神錯乱が起こり、極端な興奮や震え、幻覚、現実感の喪失といった症状を経験します。

4.耐性:酔うために必要なアルコールの量が増えていく。

大酒飲みはたいてい、自分はその気になればいつでも酒をやめられると言います。実際には、その人が「その気になる」ことは決してありません。アルコール依存症は留まることなく進行し続けます。それは果てしなく続く堕落の道なのです。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol/what-is-alcohol-dependence.html

摂取する量や取る人の体調にも左右されますが、アルコール乱用による影響には以下のようなものがあります。

ろれつが回らない・眠気・嘔吐・下痢・胃のむかつき・頭痛・呼吸困難・視覚や聴覚の異常・判断力の低下・知覚が鈍り、調整機能が低下する・無意識・貧血(赤血球の減少)・昏睡状態・一時的な記憶喪失( 酔っていた時に起きたことを覚えていない)

大量のアルコールを習慣的に取り続けると、以下のような数多くの悪影響を引き起こす可能性があります。

自動車事故や落下、やけど、溺死など、不注意による事故・銃の発砲、性的暴行、家庭内暴力といった故意の傷害・仕事中のけがが増え、生産性が低下する・家族間や友人間の不和・アルコール中毒・高血圧、脳卒中、心臓疾患・肝臓障害・神経の損傷・性機能の障害・脳細胞の永久的な損傷・ビタミンB1欠乏(記憶喪失、無気力、方向感覚の喪失などの症状を引き起こすことがある)・潰瘍・胃炎(胃壁の炎症)・栄養失調・口腔咽頭癌

「アルコール依存が徐々に進み、気付いた時には午後だけでなく朝から飲むようになっていました。」

「もう飲むのはやめようと決意しました。その夜はほとんど眠ることができず、次の日の正午には全身が砕けるような痛みに襲われました。頭がパニックになり、怯えながらグラスにジンを注ぎました。手がひどく震え、ボトルの半分をこぼしてしまうほどでした。それを一気に飲み干すと、苦痛が徐々に和らいでいくのを感じました。そこでようやく、恐ろしい事実に気付きました。私はアル中なんだ、もうやめられないんだ、と。」

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol/short-term-long-term-effects.html

妊娠した母親が飲酒すると、アルコールが血流に入り、胎盤を通じて胎児の体内に入り込みます。妊娠中のどの時期であっても、胎児はアルコールによる悪影響をこうむる可能性があります。しかし最も深刻な影響があるのは妊娠初期の数ヵ月です。アルコールに関連して起こる可能性がある先天異常には発育不全、顔面の奇形、脳と神経系の損傷などがあります。

(引用・出典:https://jp.drugfreeworld.org/drugfacts/alcohol/the-youngest-victims.html